ペンギン・ハイウェイを観た。

ペンギン・ハイウェイを観た。
冒頭のアオヤマくんの語りで、原作を読んだ時の気持ちが一気に蘇ってきた。


子どもの癖に賢すぎて、論理的すぎて、研究熱心すぎて、小憎らしいアオヤマくんがやっぱり好きだ。


SFの世界がもたらす不思議さと快感、それに少年少女が抱える特有の真っ直ぐさや青くささ、そして一抹の切なさが、終盤に向かうにつれて一気になだれ込んできた。


この感覚は、やっぱり原作小説を読んだ時にも感じたもので、今回はそれに映像と音楽が混ざり合って、しばらく余韻が抜けなかった。


特に映像は、自分の想像通りというか、小説を読んでイメージしていた世界が、違和感なくすっと入り込んできた。

 


鑑賞後に、眠気と余韻がごちゃごちゃになった頭のなかで思い浮かんだのが、レイ・ブラッドベリの「『ウ』は宇宙船の『ウ』」だった。


これもやっぱり、いわゆるジュブナイル小説でありSFでもある作品で、こういう作品がもたらしてくれる感覚が大好きなのだなと実感した。