「スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて」を観た

「スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて」を観た。


OPでのキャラ紹介がヒーロー物みたいで良かったとか、ユニのスカジャン姿に惚れたとか、端々に気になる所があったけれど、それ以上に良いなと思うものがあったので、備忘録的に書く。

 


突如、ひかるとララの前に現れたUMA


異星人が地球に姿をみせることの危うさから、最初はララと仲違いするものの徐々に打ち解け、思い出を紡いでいく。


しかしUMAは、やがて新たな星になるために宇宙へ帰らなければならない。


絆を深めた友が、目の前から消えてしまう。
その事実を受け入れられないララ。


この映画の大きな波の一つであるシーンを前にして、ある曲の歌詞が頭の中でリフレインしていた。


君は星になるんだ
見つけやすいオリオン座の近くにいてくれよ


それが、歌手石川智晶さんの「アイルキスユー」という曲だった。


この曲は、親しい間柄にあった二人が死に別れ、残った一人がその相手を想う曲(と私は理解している)。


"君は星になるんだ"というフレーズが、そのままこの映画の流れを示しているようで、ずっと頭から離れなかった。


UMAの運命を知り、星になったUMAに必ず会いにいくというララの姿をみて、胸が空く思いだった。


UMAとの思い出がずっと記憶され続け、それがララの支えにもなるのかなどと妄想して、密かに感激した。

 


星になるUMA
終盤で、そのイメージが次々に溢れ出るシーンがあったが、これも胸を打つものがあった。


主に、ひかるやララと世界各地を巡った思い出、つまり様々な動物たちや草木、風景などが次々に立ち現れて圧倒された。


一度終わりを迎えた星の欠片が、新たな星となって生まれ変わる。


一つの終わりが、一つの始まりに繋がっているという象徴的な場面で、心の底の方から感動が呼び起こされるような気持ちになった。


Eテレで放送中のシャキーン!で流れていた「終わる瞬間」という曲の映像でも、似たような描写があり、その時の感覚に通じるものがあった。

 


初めは何となくのあらすじしか知らない状態で鑑賞したものの、思いがけず琴線に触れるものがあり、また観たいと思う作品だった。


テレビシリーズの今後も楽しみ。