若おかみは小学生!を観た

Twitterで大変話題になっていた、「若おかみは小学生!」を観た。

 

画、アニメーション、音楽、ストーリーとどこを切り取っても楽しめる作品で、映画を堪能するとはこのことかという感情が強く残った。

 

それと共に、若おかみとして成長するおっこの姿に、襟を正される思いがした。

 

何よりもおっこの、“若おかみ”に対する、春の屋旅館に対する、そしてそこを訪れるお客様に対する誠実さや、尊敬の念に胸を打たれた。

 

自分に対しても、年長者に対しても、同輩に対しても、お客様に対しても、こうした誇りと誠実さをもって接する魂を目の当たりにすると、清々しい気持ちになるし、自分も背筋を正さなくてはといつも思わされる。

 

両親の不幸で祖母の旅館に引き取られたおっこが、それらの感情や姿勢を身につけていく姿が、最高の画とアニメーションと音楽と共に、描かれていた。

 

 

また、アニメーションと音楽という点で、特に強烈な印象を受けたシーンがあった。

グローリーが、おっこを連れてドライブするシーンだ。

 

陽気で軽快なサウンドと共に、開け放たれるサンルーフ。そして、頭上には一面に広がる青空。

直前までの陰鬱な展開が、「ジンカンバンジージャンプ」のイントロと共に、一気に吹き飛ばされた。

 

そして、それまでまだくすぶっていた自分の熱量が、この演出で一気に高まり、爽快感と高揚感がどっと押し寄せてきて、そこからはもう待ったなしで、この世界にのめり込んだ。

 

思いがけずにやってくるこういう瞬間は最高に気持ちが良い。何度でも体験したいシーンだった。

 

 

若おかみは小学生!」については、原作も知らなければ、最近まで放送されていたテレビシリーズを観ていた訳でもなかった。

それでも、この作品に込められた魅力を存分に堪能できた。

そして鑑賞後に、“ああ良い映画だったなあ”と自然に思えてくる作品だった。

 

ありがとう、おっこちゃん。